ブラックレイン(1989年アメリカ リドリー・スコット監督)

「エイリアン」「ブレードランナー」でも知られるリドリー・スコット監督の大阪を舞台にしたアクション映画。大阪の、あの近未来的表現など改めてR・スコットのヴィジュアル表現のうまさが発揮された作品(おそらくJ・ルーカスの『SW エピソード2』の冒頭の都市シーンはこれらの影響を受けているはずです)。ロケ地も道頓堀、今ではみることのできない阪急百貨店の大コンコース、大阪なはずなのになぜか神戸の元町、そして以前私が住んでいた十三まで登場しており、楽しめました。
 また映画もこれが遺作となった松田優作が注目されがちですがその脇を固める俳優陣(A・ガルシャ・若山富三郎 神山繁 内田裕也 安岡力也 島木譲二 ガッツ石松 ・・・)もなかなかいい味だしてます。そのキャスティングとロケーション設定のうまさが、よくある「外国映画にでてくるヘンな日本」という印象をほとんど感じさせない要因となっていると思います。それか多少の違和感は以前見たとき(高校生)にはあったのかもしれませんが、15年もたつとむしろ外国のような感覚でみてしまうのかもしれません。
 アクションのなかにもヒューマンドラマが盛り込まれていてみやすく、まったりした休日の夕方に見るにはおすすめの作品です。
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