パリ、ジュテーム

   日比谷シャンテ・シネ にて
「パリを舞台にした恋愛オムニバス映画」と勝手にイメージしていた為あまり期待していなかったのですがその期待は大きく裏切られました、いい方に。これは「恋愛」というより「愛」を描いた作品でしょう、題名通り。で、必ずしも美しいとは限らない多様さが逆にリアリティーを出しています(パリの街も汚いし、出てくる人物も外国人が多いのも良い)。
全て5分〜10分の話が確か16話ぐらいあるのですが、それぞれの監督が持ち味を出していて特に後半あたりからどんどん惹きこまれていくのがわかりました。それもそのはず、これらの監督、プロ野球でいえば昔のパリーグのオールスターみたいな個性派メンバーですから。それでも1つの話としてまとまっている感じがすごいです。
最後の方の一人でパリに旅にきた中年女性の話はかなりツボにはまりました。「わかる、わかる(笑)」みたいな。
知らない監督も面白かったし、久々の監督や俳優にも会えて楽しめました。
*予告編はイマイチだったけど、確かにこの面白さを予告編で伝えるのは難しいかも。