エル・パトレイロ アレックス・コックス監督

若きハイウェイ・パトロールを主人公にして、同僚の死、家族、愛人の絡む現実を描いたドラマ。アクション映画として面白いことは勿論ですが、それよりもリアルなドラマが見る者を惹き付けます。結末がどう、という以上にひとつひとつの展開に無駄がなく途中で終わっても十分映画として成り立ちそうな内容です。またメキシコが「日本やアメリカと違う」場所であることを感じさせる場面も多く、「レポマン」とはまた違った魅力があります。やっぱりこの監督、映画うまいなと改めて感じる作品でした。