長江哀歌(ちょうこうエレジー)

sokulatesu2008-10-11

年度: 2006
国: 中国
公開日: 2007/8/18
巨大ダム沈み行く街に生きる人々の記憶。2006年ベネチア国際映画祭グランプリ。ジャ・ジャンクー監督の新作。

公開時にいけなかったのだが最近シャンテ・シネでリバイバル上映したのをみにいく。
不思議な映画だった。まるでドキュメンタリーのような自然な描写でありながら、やはり映画として(演出として)作られている。宣伝にあるような「人々の一生懸命生きる姿・・・」とか「ダム開発と土地の歴史・・」云々はまるでどうでもよく、そのドキュメンタリーを越えるリアリティーに惹き込まれた(この「リアリティー」の定義も難しいんだど)。
例えば、先日見た関西の路上生活者を扱ったドキュメンタリー「関西公園」や「過疎の断片たち」(ポレポレ東中野)は、素材は現実でも作品としてはフィクショナルな感じがしたのとは対照的。
それにしても長江哀歌のあとにやっていたアンゲロプロスの「こうのとり、たちすさんで」を体調不良により断念したのは痛かった・・・。竹橋でいきなりやってた「尼僧ヨアンナ」も見逃したし・・・気をつけなきゃ・・・。