以下、友人の文章を転載させて頂きます。全く同感です。勇気を頂きました。





「覚悟をきめよう」



原発がこれからどうなるか誰にもわかりません。

地震発生直後から僕のところにも様々な情報がもたらされました。元原発設計者。地震学や原子力の研究者。政治家。自衛官。ジャーナリスト。海外の知人たちからも警告をもらいました。

また、mixiでは都内から逃げるべきか真剣に悩んでいるマイミクが何人もいますし、実際に行動に移したひとびともいます。ウチに一時避難してきた友人もいました。どう行動すべきか。たくさんの問いが寄せられました。

すべてを総合して「分からない」としかいえません。

いっさいの陰謀論を拒否します。
外国の動きを強調する向きもありますが、彼らも情報源は変わりありません。判断の基準が違うだけのことです。

むしろ、いまもっとも危険なのは、予想しなかったことが起きたときの、陰謀論とパニックの出会いでしょう。

海外からは、日本人はパニックを起こさず、行儀よく、秩序を守り・・・
そんな評価を得ているともいわれています。

しかし、そのような日本人と、
物資を買い占め、逃亡を図っている日本人は、同一です。

日本人は70年前もまったくそのように思考し行動し、
行儀よく、自分勝手に、国をカタストロフへと導きました。
それは陰謀論とパニックの秩序だったアマルガムなのです。

また、大正12年の大震災時と同じように、今日も、悪質なデマが拡散していることを僕たちはよくよく自覚すべきです。そう、なんら進歩していない。

その上で提言します。

覚悟を決めよう。

今後何が起きても。

悪者探しも、ヒーロー探しも、偽りの安心を得るためでしかない。
原発反対論も、推進論も、いま吹くのは無責任です。
僕ら皆は今日この結果を背負うべくしてここにいるのです。
このような国土を選び、このような国土に生きているのです。

自分たちが選んできた土と時の連続性をどう考えるか。
それはトイレットペーパーをどれだけ買い込んでも解決しない。
独りで考えるしかない。連れ合いを見つめて考えるしかない。

逃げたいひとは、逃げたらいい。早めに逃げるのだって、いざというときの混雑を減少する助けになるかもしれない。どう行動するにせよ、覚悟を決めることです。
それは受動的に宿命を受け入れることとは違います。
逆に、宿命に対して自ら選択することです。

僕らの一寸先はすべてが入り混じって、すべてがありうる。
黒か、白か、分かりません。灰色の世界にいる。
だから決めるのです。
灰色と、混乱と、デマから決別して。

不格好でもいい、格好つけてもいい、覚悟を決めるのです。





悩み苦しんでいるマイミクが多く、自分自身と彼らのために、いえることをいいました。何の役にも立たない戯れ言にすぎませんが、ぶっちゃけ僕は覚悟以外はどうでもいいと思っています。

ちなみに、個人的見解では、今回の原発事故によって首都圏が壊滅的な被害をうける可能性は非常に少ないです。ただし、目下注目が集まっている使用済み核燃料の水不足問題や、19日に予定されている冷却用電源の復旧などは、本質的な解決ではないのではないかとも考えています。何も起きなくとも不思議ではないし、何が起きても不思議ではない。さらにいえば、今後このような地震災害は繰り返されることでしょう。明日か50年後かわかりませんが。そう、わからない。ここが重要です。わからないとき、姿勢を正しくするものは、覚悟です。どうせ生きるか死ぬかくらいなんだから。