「ヒューゴの不思議な発明」マーティン・スコセッシ

感動したなあ。これこそ3Dで撮るべき作品。まさかスコセッシの映画を子供と見るとは。

あらすじ1930年代のパリ。駅の時計台に隠れ住む12歳の孤児ヒューゴは、父の残したからくり人形の秘密を探る内に、駅売店の老人ジョルジュと知り合う。人形はジョルジュと関係があり、2人の運命を変える秘密が隠されていたのだった。


話は老人ジョルジュは以前有名な映画監督であり戦争を機に過去を絶った彼の秘密を主人公のヒューゴが解き明かしていくというもの。その過程で、この時代でどう映画がうまれどう受け入れられて来たかを感じることができる。だが、本作のメインは主人公ヒューゴ少年の冒険だろう。まず住んでいる設定が駅の時計台の中、鉄道警察員との追いかけっこ、読書好きの少女の協力・・・。設定からアクションまで、こんなドキドキ感は最近の映画では久しぶりな気がした。


ちなみにこの映画、公開時は3D。本作にも登場する時代、初めて映画が上映されたのは約120年前のリュミエール兄弟『ラ・シオタ駅への列車の到着』。駅に到着する列車をもみて観客が大騒ぎしたとの伝説は有名だが、そのときの感動を今共感するには3Dという手法は効果的だし、20世紀始めのパリの街の映像も綺麗。俯瞰を多様した撮り方もカメラワークのスピード感も好き。


映画好きの大人も、子供も楽しめる感動作だと思う。
これを子供とみれたのは良かった(約1名途中、力尽きましたが)。

「おもろいやんけ」
「あかん、限界や。寝るわ。」