松川八洲雄監督特集 「鳥獣戯画」「ヒロシマ・原爆の記録」

   アテネ・フランセ文化センター(お茶の水) 〜2月17日
鳥獣戯画」。あの絵をずっとみていると平安の末法思想の雰囲気がだんだん伝わってくるようで不思議。60年代の前衛的な作品。「ヒロシマ・・」はいわゆる「映画的嘘」を排除した記録映画。そこにはよくある「悲劇のドキュメンタリー」的な空気は無く、あるのはあくまでも事実の「記録」であり、そのことがよりリアリティーを浮き彫りにしている。作品内の「永遠の沈黙に耳を傾けることの意味とは」という問いは自分の中にも重く、重く、響く。