イタリア旅行 ロベルト・ロッセリーニ 1954年伊・仏

倦怠期を迎えた中年夫婦がイタリア旅行中に決定的な破局を迎えるが、数々の遺跡を巡るなか自分たちの営みの小ささを感じ・・・といった流れ。夫役のジョージ・サンダースが中途半端にぶらついたり、奥さん役のイングリッド・バーグマンの博物館好きだったり。本人達は大まじめで、取り立てて何かある訳でもないような行動が面白く見えてしまうから不思議だ。そのせいか内容の割には全体として何かポジティブな雰囲気が漂う。それとベタに観光地に行くシーンは結構好き。この、題名通りシンプルな話を面白くできるのはさすがだが、あまり名作と構えずに見た方が楽しめると思う。

*ちなみにこれともう一本借りた映画が「おくりびと」。(今まで気づかなかったのですが)監督が滝田洋二郎と知って借りました(20年ほど前の内田裕也主演の「コミック雑誌なんかいらない」は結構面白かった)。今度法事のあとにでもみようっと。