迷子の警察音楽隊 2007年イスラエル


〜ストーリー〜
8人からなるエジプトのアレクサンドリア警察音楽隊が、イスラエルに到着した。彼らはペタク・チクヴァのアラブ文化センターで演奏するようにと招かれたのだった。しかし手違いからか迎えが来ず、自力で目的に行こうとした彼らの乗ったバスはネゲヴ砂漠近くのある街に到着してしまう。
題材から連想される政治的な色はほとんどない。簡単に言えば人々の交流を描いたほのぼの話、といった感じ。カウリスマキアンゲロプロスが好きな人にはその人間の無意識を引き出す、また壮大な叙事詩のような表現にはかなわないな、と思ってしまうはず。ただ、いろんな視点を引き出す点では面白い映画だ。
そしてこれが「異文化」交流といえるのか、またこういう話が今はファンタジーの域に達してしまっている(と思われる)現実は知っておくべきことかもしれない。



*先日タランティーノの「ジャッキー・ブラウン」サントラをなんと¥300で買った
ACROSS 110TH STREET Bobby Womack