1月レビュー

以下今月読んだ本の中から印象に残ったセンテンスを抜粋してみます。

宇宙から学ぶ――ユニバソロジのすすめ (岩波新書)

宇宙から学ぶ――ユニバソロジのすすめ (岩波新書)

 「世界地図は知らず知らずのうちに、それを見る人の世界の見方を形づくり固定化します。たとえば、オーストラリアで作られる世界地図は、南北がさかさまに描かれているでしょう。〜中略〜ところが、宇宙から見ると、世界中に中心など存在しないことがわかります。」
「『生命をつなぐ』ということのポイントは、『変わる』ということにあります。『変わる』というマインドをもてる人が、『生命をつなぐ』人ではないかと思います。〜」


マルセイユのユニテ・ダビタシオン (ちくま学芸文庫)

マルセイユのユニテ・ダビタシオン (ちくま学芸文庫)

 「分散や拡散とは、住まいに関しては、ネガティブな傾向なもので、ポジティブな行為である地域化が取って代わるべきである。」
(訳者解説より)「それまでの都市計画が『宮殿』などのモニュメントを中心に構成されていたのと違い、その(コルビジェの)考え方の基礎には、『一般大衆』が住むための集合住宅を据えたところに特徴がある。」


マイ仏教 (新潮新書)

マイ仏教 (新潮新書)

 「そのときの『俺』や『私」というものが一体何であるのか━。〜いくら『自分探し』をしても、その答えが出るはずがありません。いつの『俺』かも、どの『私』かもわからないわけですから。それよりも、「自分をなくす」方が、はるかに具体的な解決になるはずです。つまり「機嫌を取る」=「自分なくし」なのです。〜残念ながら人間は弱いもので、どうしてもキックバックを求めてしまいます。しかし『ご機嫌界』では「修行が足りない」ということになってしまうのです。〜」



現代日本建築家列伝---社会といかに関わってきたか (河出ブックス)

現代日本建築家列伝---社会といかに関わってきたか (河出ブックス)

 「『常に解体していくことによって自己の持っているアイデンティティーを継続させていく(黒川紀章)』」
「安藤(忠雄)の建築には、自然との調和と対比の両方が認められ、東洋と西洋の両面をもつ、あるいはそのどちらでもない、と。だとすれば、西洋からは東洋的に、東洋からは西洋的に感じられるという両義性にこそ、安藤作品の普遍性があるのではないか。」
「藤本(荘介)がもたらす驚きはコロンブスの卵を思わせる。〜誰にもできそうだが、誰もやっていないことを最初にやってしまう天才的なひらめきをもつ。」


印象的なセンテンスを抜粋するって意外に難しい・・・。