「ロッテ浦和球場」に行ってみた!〜埼京線そして武蔵浦和〜

今日は早起きできたら水戸芸術館の「水戸岡鋭治の鉄道デザイン展 駅弁から新幹線まで」http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=330でも行こうと思ったが、案の定起きれず。なので午前中は家のベランダ掃除をして、午後からのプロ野球をみに行くことにした。




プロ野球といっても実は、ロッテVS横浜ベイスターズの2軍戦である。ベイファンの私にとって本拠地の横須賀はちょっと遠いが浦和なら・・・ということで行ってみることにした。なのでさっそくどこにあるのか調べてみると、なんと武蔵浦和!と驚く程のことではないが、今まで降りたことのない駅なので楽しみに向かう。ちなみに2軍の試合をみるのもはじめてである。





根津から細々と乗り換えをして久々に埼京線に乗る。馴染み深い赤羽を超えた以北はあまり乗ったことことがない。たいていこのゾーンは新幹線で通り過ぎるだけなので、距離感がない。1つ持論として「埼玉はアメリカ大陸と同じだ」というのがある。それは「よくわからないが広い」という意味だ。まあ、そんなくだらない思いにふけりながら赤羽から戸田公園とか南浦和とかを過ごしながら武蔵浦和に向かう。






埼京線武蔵野線の交差する武蔵浦和ベッドタウンとしては便利な街であろう。なのでそれなりに商業施設も存在する。ただあくまでもそれなり、であって少し駅を離れれば建物は多いが荒涼とした郊外特有の風景が広がっている。昼食は駅チカのラーメン店総合施設に行く。そのでかでかとした看板の割には、中に3店ほど異なるラーメン屋があってひっそりと営業している様子だった。そうのうちの「博多ラーメン」屋で大型TVで流れる高校野球をみながらラーメンを食べる。味は可もなく不可もなく、といった感じで少なくとも「また、あそこ行こうぜ!」となるほどではない。





いよいよ球場である。検索したところ歩くには若干遠そうだ。ここは大人らしくさっそうとタクシーに乗り込み行き先を告げるべきだが、やはり癖というべきか「せっかくだから街並みをみながら歩こう」と炎天下の中、気づけば歩いて向かうことになる。だか思った以上に暑い。基本、暑さはあまり気にしないタチだが、巨大な「ロッテ工場」と若干フェンスが錆び付いた「地元のプール」を眺めるしかない道は暑さを増幅させるには十分であった。




そして10分後、球場に到着。なんと、というべきか入場は無料。やれやれ、『こんな炎天下の中2軍の試合なんか見に来るもの好きもいないだろいうからゆっくり過ごすか』、と思っていたらなんと席は混み合って立ち見もいるではないか。席、といっても1塁3塁側にそれぞれ50席づつある感じで、外野席はない。というかフェンスの向こうはすぐに高架線で新幹線が走っている。まるでファミコンの「ファミスタ」にでてくる球場じゃないか。しかも、試合の途中から入ったので「あのセンターだれかな」と思っても、当然ながら電光掲示板はない。スコアボードはバイトみたいな人が手で数字をはりつけているようだ。なので選手は背番号をみて自ら確認することとなる。
*1塁側から
*3塁側から

観客は文字通り「老若男女」だ。しかもそれなりに詳しい人が多い感じだ。私の右隣にいた女性は選手名鑑をちらちら確認し、左隣の小学生3人組は「選手の名前の出し合い」を行っていた。彼らはいろんな球団で在籍選手をどれだけ言えるかを競っていあたのだが、途中横浜の選手で「リーチ」という発言に対し別の少年が「そんな選手いたか?」、さらに「いるよ、左投手で」と問答になっていた。それを聞いていた私は横から『それは昨年獲得した左ピッチャーだけど、震災の影響で家族の反対で来日が遅れてキャンプに参加できず。シーズン途中で復帰したものの、大した成績を残せず解雇になったんだよ。まあ、球威はあったんだけどあれは明らかに準備不足だったな・・云々』を言おうかと思ったが、やめた。少年たちはもう次の話題にうつっていたからだ。



そんな感じで3回から8回あたりまで試合をみる。この草野球のスケール感でプロ野球を無料でみれるのはいい。新人の動きも中堅の選手を間近に見ることができた。基本2軍なので選手は無名だが、私を含め見に来ている人々は相当詳しい人も多いはずだ。勿論私はベイに関しては選手全員は勿論、監督コーチ、さらにはオーナー会社の運営方針(去年まではT〇S)まで知っている。いつ入団して、何年目でこの位置、だから「これから楽しみ」だな、とか「もうあとがないな」とか、ちょっとした仕草での仕事(野球)への姿勢とかも感じられなくもない。さながら会社の人事部のように見ている人も多いだろう。そして自分にもあてはめたり・・・。




そんなわけで帰路につく。流しのタクシーは難しそうなので、近くのバス停「さいたまコミュニティー」バスを使うことにする。1時間に1本はあるらしい、「土日運休」とあるが今日は金曜なので大丈夫だろう、とバスを待つ。だが、こない・・・。おそらくよくある「お盆は『土曜扱い』」のダイヤではないかとの疑いが頭をよぎる。だかそれを「さいたまコミュニティーバス」は記載していないと軽い怒りと共に判断した私は、再び帰路につくため徒歩で武蔵浦和駅に向かったのであった。こうして私の初武蔵浦和の「ちい散歩」は終わったのである。





こんど来ることがあったらあの「ロッテ浦和工場」の見学と合わせてきたいものである。おわり。