東京/自転車

古いビデオカメラを修理するために直接修理のセンターへ木場まで行く。天気も良かったので久々に自転車で。家から上野を抜け秋葉原で昼食を取るところまでは良かったが、どこかで曲がる方向を間違えたのか馬喰町から日本橋へ。この界隈、7年ほど前は人形町の大学に通っていたころ2日かけてフィールドワークしたことも。当時はどこかイメージ先行の印象だったこの街も今は結構いい経年変化してるな、なんて思いながら気づけば門前仲町。この東西線駅エリアのピンポイント下町ゾーン。年始の余韻を残した富岡八幡を抜けたところで本格的に経路検索。本来30分の距離が3倍ほどかけて目的地についた訳だが相変わらず多様な空間が緩やかに、時に急激に表情を変える東京は面白い。

人よりは速く車よりは遅い、自転車というすこしずれた動きがまるで自分だけが少し違う空間にいるような錯覚をもたらす。風景に迎えられているような感覚になる。


アートと音楽−新たな共感覚をもとめて 東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/138/
子供の頃、まわる洗濯機や電車のつなぎ板をひたすら眺めていた、というと一風変わっているようだが、同じことは大人でも流れる川や待ち合わせの間眺める人の流れや交差点のようなものと同じで、そこには予期でそうでできない動きとあるようでないような音のリズムに浸るという点では似ている。その感覚をかっこよくいうと「アートと音楽」で展示作品もそれとにたようなものだ、などど勝手に解釈してみる。ただ、最後池田亮司の作品はちょっと違っていて、そこでは暗闇の中の単なるデータの映像が、不定期なリズムで映し出されているだけの向こうに意思があるような、ないような感覚を引き起こす。自然と人工の間、のような不思議な感覚。。。
池田亮司 《data.matrix [n°1-10]》 2006-09年© 2009 ryoji ikeda Photo: 丸尾隆一Courtesy of Gallery Koyanagi, Tokyo HPより