羅生門 50年日本 

黒澤映画の中で私の最も好きな作品のうちの一つ。人間のエゴイズムと真実の不可知を描く。原作は芥川龍之介「藪の中」。平安時代、ある殺人事件。それに対して検非違使庁での取調べが行われるがそこでの3人の証言は全く異なるものだった・・・。
内容はシンプルだが、陰影を際立たせるカメラワーク(宮川一夫)、役者の迫力(京マチ子・・)、ラヴェルボレロを思わせる音楽(早坂文雄)が映画に奥行きを持たせている。
この情報過多の時代に是非中学生ぐらいへの教材としても使って欲しい作品。