Draftsman's Pencil(製図家の鉛筆)   

畠山直哉展 神奈川県立近代美術館 鎌倉  〜3月25日                          http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2006/sumi_hatakeyama/index.html 
好きな写真家の一人。工場とか都市とかいわゆる「人工物」を撮りながらそこにある「自然」を現す、そんな写真家です。我々がイメージする「自然」というものは実はそのほとんどが「人工」であるように(「美しい田園風景」も人間が手を入れたものであるように)、逆に「人工」のほとんども実は「自然」である事を感じさせる作品です。
今回もどこにでもあるマンションの夜の光や川に映る都市などが独自の視点で切り取られていています。面白かったのは東武ワールドスクエアのNYをまるで本物に見えるような撮った写真など。また展示だけでなく、決して綺麗で新しくはないけれど、シンプルな美術館建築そのものも居心地が良くゆっくりできます。
帰りは誰かが線路に傘を落とし電車が緊急停止しながらも、イライラする雰囲気の微塵も無い、のんびりした北鎌倉駅から帰りました。
[*近代美術館 鎌倉。鶴岡八幡宮横にありながら、どこか寂しさのある空間が逆に好感持てます。