環境問題とは

*「軍需物資から見た戦国合戦」盛本昌弘著 洋泉社
・・・現代のように石油のない時代、ときに戦国時代においては木材が主な原料だった。その木材の確保のために森林の伐採を行った戦国大名。しかしながらその行為は自国の資源を枯渇させてしまう。その為にとった大名の領国経営とは・・・?

歴史の面白さは単なる英雄談ではなく、異なった条件(時代)においても人がとるべき行動の普遍性、共通性みたいなものを見出すことにある。
木材の確保、枯渇を防ぐ為の森林保護は生き抜くためであり、決して現在のような「美観」のような理由はない。このような、生活のエネルギーを確保する為の行為がいわゆる環境問題というものの原型であろう。現在は「生き抜くため」から「豊かに生きるため」に資源や環境を求めることへフォーカスが変わったにすぎないのではないか。

レジ袋?地球にやさしい?リサイクル?・・・現代の「エコロジカル的」な発信にうんざりしてしまうのは、それが本当の目的から倫理的なものに摩り替えられ、そこに利権の影みたいなものを感じるからなのかもしれない。

本来美しい田園風景だって「環境破壊」が生み出したものなんだけどね。