ラモーの甥

*「ラモーの甥」ディドロ著。実在の人物作曲家ラモーの「甥」をモデルに「私」との対話を通して当時のフランス社会を風刺した作品。一応対話形式をとりつつも戯作というより小説として完成されているところが面白い。ヴォルテールもそうだがこのへんの作家、細かいところは良くわからないが何か引きこまれるようなテンポのよさは独特。
以下印象に残ったセンテンス
*人はあたりのいい嘘は飲み込みやすいが、苦い真実はなかなか飲もうとしないものだ・・・・
*私はちょっとばかりの常識を出してしまったばっかりに、窮地に陥ることになったんで・・・
*尊敬されるように振舞うより、馬鹿に見せる方がよっぽど難しいもんでね・・・