天心とボイス

水戸から北に一時間、ほぼ福島県との県境近くに五浦(いずら)海岸という場所がある。ここの大小の入江と美しい松林は日本でも有数の景勝地だ。そこで目的地である天心記念五浦美術館へ向かう。
http://www.tenshin.museum.ibk.ed.jp/index.htm
オーソドックスなんだけどどことなく個性を感じる建物は内藤廣建築事務所の設計による。

ここではこの地で一時活動を行っていた岡倉天心の関連資料が展示されている。


「東洋の覚醒」
http://www.yorozubp.com/asiaism/asiatenshin.htm

当時の熱を感じる、刺激的で興味深い内容だ。歴史教育(だけではないが)において「福沢諭吉=学問」みたいに「岡倉天心=美術」のような形で収まっているのはもったいない。

その後目当ての日帰り温泉施設にいくがボイラー故障により無期限休業中・・・。近くの大型ホテルで立ち寄り温泉。

_____________________________________________________

夕方水戸に戻り水戸芸術館

「ボイスがいた8日間」
展覧会・ヨーゼフ・ボイスについては以下を参照
http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd0/index.php?id=10

「すでにそこにあるもの」を捉えている点では興味深い作品群。なかでも旧東ドイツのスーパーの袋とか「デザインの意思のないデザイン」には惹かれる。またボイス来日時の映像が延々と流れているのだが、これがヴェンダースの「東京画」のようで面白い。