バーンアフターリーディング 2009年 コーエン兄弟

ワシントンのフィットネスジムで働くチャド(B・ピット)は、CIAの機密情報と思われるものが入ったCD-ROMを拾う。そのデータを利用して一攫千金を狙うチャドは、情報の持ち主である元CIAのオズボーンを脅迫するが……。

何か重要(らしき)ものに対していろんな人間がからみ事件が連鎖していくサスペンス映画の技法の基本のような展開。またその軽快なテンポも、なんかこう、ヒッチコック的ですね。勿論、登場人物がみんな「切れ者」じゃないところがいい。一見ベタな予告編は見る人によっては期待外れの方向に向かわせるが、それもわかっての作りな気がします。もちろんおすすめです。
*B・ピット、結構楽しそうに演技してる気が。


コーエン兄弟、ここまでくるといわゆる「巨匠」になっちゃうのかな。ちなみに参考に今までの作品とおもいで。
1984年 『ブラッド・シンプル』 - Blood Simple ・・・斬新なサスペンスの印象あります。
1987年 『赤ちゃん泥棒』 - Raising Arizona ・・・ニコラスケイジのたぶん売れる前。このホリー・ハンター結構好きです。
1990年 『ミラーズ・クロッシング』 - Miller's Crossing・・・高校時代少しだけバイトしたレンタルビデオでタダでみれた映画のひとつ。
1991年 『バートン・フィンク』 - Barton Fink・・・まず、これから見ることをお勧め。ホテルの隣人がおかしい、というだけでこの内容!
1994年 『未来は今』 - The Hudsucker Proxy・・・ストーリーよりテンポとヴィジュアル好きです。
1996年 『ファーゴ』 - Fargo ・・・この作品が一番好きかも(でもだいたい人に勧めてもいまいちだったりします)。でも最強!映画館で買ったパンフたぶんまだあります。
1998年 『ビッグ・リボウスキ』 - The Big Lebowski・・・J・ブリッジスとS・ブシェーミがごちゃごちゃやってるだけで楽しい。サントラもいいです。
2000年 『オー・ブラザー!』 - O Brother, Where Art Thou?・・・ミュージカルのような雰囲気。Jクルーニーがでてます。
2001年 『バーバー』 - The Man Who Wasn't There・・・最後感動(でもそういうは話じゃありませんが)。
2003年 『ディボース・ショウ』 - Intolerable Cruelty・・・これだけまだみてません。
2004年 『レディ・キラーズ』 - The Ladykillers ・・・T・ハンクスが新鮮。古い映画(「マダムと泥棒」)のリメイクです。
2006年 『パリ、ジュテーム』 - Paris, je t'aime
2007年 『それぞれのシネマ』 - Chacun son cinéma
2007年 『ノーカントリー』 - No Country for Old Man・・・それまでとは異色な、そして忘れられない作品です。
2008年 『バーン・アフター・リーディング』 - Burn After Reading