ショータウン浅草

この春スカイツリーのオープンにむけて盛り上がる墨田区。オープンからしばらく「満席」状態のスカイツリーが盛り上がることは間違いないが、その周辺を含めた面で考えると果たして押上のキャパシティーで大丈夫なのかという気もしないでもない。昔からの下町ならぬ「裏町」の曳舟商店街ではその予想される大量の観光客を、果たしてツリーという巨大な「点」以外にリピーターを作りだす要素があるのかどうか。勿論町は個人的には好きだ。ただキャパやそれ以外の何かが足りない気がするのは気のせいだろうか。




その点浅草はどんと構えている。スカイツリーから近く、といっても徒歩だと15分ほどに位置する浅草。近いといえば近いがイメージするほどの近距離ではない。久々に自転車で行ったのだが、浅草寺付近に突如「仮設」商店街的なものができていた。もちろんスカイツリーに備えたものだろうが、ここだけでなく「隙間」の店舗にも気合いが感じられる。今日は平日にも関わらず外国人客を中心に盛り上がりをみせていた。




いつも「庭」として過ごす浅草だが、今更ながら他の観光地との違いを考えてみる。



それは来ている人達の「笑顔」な気がした。そう、歩いている人が皆楽しそうだ。そこには同じ笑顔でも他の観光地にはない何か、がある。それはなぜだろう。。。



おそらくそれは浅草という町の「ショー精神」ではないだろうか、とふと思う。



どれだけ「江戸的」フェイクな街並みで飾ろうと、そこには嫌味がない。京都(の一部)のような澄ましたフェイク感がなく、楽しませようという精神があり、そこにはスノブな商人根性を感じることもない。「浅草に昔の文化は残っていない」のはあまり問題ではない。
そしてどれだけ雑多な隙間だらけの町並みも、仲見世から見える「浅草寺と空のみ」という圧倒的な景観が町全体の雑多さを巨大屋台的な魅力的な雰囲気に変えているようでもある。



いくらスカイツリーで押上が盛り上がろうと、最後に勝つのは我々だといっているようだ。最近都内に割拠する「観光スポット」にはない「古い新しさ」が再び勢いづく姿を勝手に想像する。


浅草観光センター:隈研吾・・・外観よりも「なか」から感じる建築が楽しみ。        友人おススメ:夢屋のチキンカレー

*おまけ

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