天空の光

なんかこう、スケールのある空間に行きたいと思っても、そういったシンプルな要求に対する答えというのはなかなか難しいものです。迫力と静寂さを兼ね備えたような空間・・・。そんなところないかな、と考えていたらまだ行ったことことのない場所が比較的近所にありました、しかもあの有名建築家の丹下健三の代表作ともいうべき建築が。


というわけで自転車でいってみました。目的地は東京カテドラル聖マリア大聖堂http://figure-ground.com/st_mary/
〜東京都文京区関口にあるカトリック関口教会(1900年創立)の教会堂で、カトリック東京大司教区の司教座聖堂(カテドラル)である。 1899年に建てられた最初の聖堂は木造でゴシック様式の建物だったが、1945年の東京大空襲で焼失。現在の大聖堂は建築家丹下健三の設計で、ドイツのケルン教区の支援によって建設され、1964年に落成した。教会敷地内には聖母マリアが聖女ベルナデッタに無原罪の御宿りを告げたとされる、フランスのルルドの泉の洞窟の岩場が再現されている。
吉田茂内閣総理大臣の葬儀が行われたことでも知られ、設計者の丹下健三自身の葬儀もここで行なわれた。〜
ウィキペディアより


*外観のスケール感は相当あります。それは流線型ステンレスのエクステリアにもあるような気もします。ちなみに上空から見ると、十字架の形になっていてその部分から光が降り注ぐ形となっているのです。


*この写真の右奥のほうから入ってきて、この正面が大聖堂の入り口です。で、その時はあまり意識していなかったのですが、あとから調べて「なるほど!!」と思ったのが以下の事実。
〜西洋の教会に典型的に見られるような街路から直接入堂する形式の建築計画ではなく、いったん敷地の奥の方「ルルドの洞窟」に向かって進み、それから転回するようにして階段を上り聖堂に至るという動線は、まず鳥居や山門をくぐって参道を歩みながら徐々に気持ちを整え、それから「本尊」に相対するといった日本の伝統的な手法であり、建物本体の記念碑性だけでなく「場」の力によって聖性を生み出すことが目指されていた。〜





そして内部。まず惹かれたのは光の入り方。そして全体の空間の広さ、音響、うねるような壁面構造のインテリア、パイプオルガンなどに囲まれ長椅子に座ってゆっくりする時間は贅沢でした(勿論無料)。天井及び横から差し込む光(ハイサイドライトか)がなんともきれい。こう、いわゆる教会をイメージするステンドグラスの光とは違った「天空の光」の表現。今日は11時半くらいでしたが、できれば8時ころみたいものです。






子供もつれてきたい場所ではありますが、音響が良すぎてうるささが倍増しそう・・・。ところでここで「明らかに建築目的で来ている」感じの人(しかもドイツ語)がいたので、話しかけてみたらドイツから来た建築家の方でした。どんな建築を作っているのか、この大聖堂の感想とかいろいろ聞きたかったのですが、しつこいのでやめましたw


ちなみに同じ区内なので自転車で楽に行けると思ったのですが予想以上のアップダウンの激しさ。特に茗荷谷付近はちょっと一本道を間違うと急斜面だらけ。
護国寺あたり。

*家〜目的地ルート。帰りはしっかり調べて帰りました