「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」 21-21 DESIGN SIGHTにて

今回は作品の軌跡だけでなくその施工過程が展示してあり、建築を学ぶ人には興味深い内容でした。またこの安藤氏が設計したデザインサイト、見た目は低層で小規模です。しかし地下に広がるギャラリー、路地のような通路、絶妙な吹き抜け、と予想以上の開放感で「さすが!」と感動しました。そのつくりはどこか直島の美術館を思い出させます。やはりこの人はギャラリーはうまいな、と改めて思いました。そんな中、展示してあった現在の計画案の1つ「アブダビ海洋博物館」。これがすごい。行きたい!それとこの展示の題名「悪戦苦闘」。仕事の困難さに対してポジティブ・ネガティブとかいったものではなく、ただ「プロとしての覚悟」を感じる言葉でいいなと思いました。
ちなみにミッドタウン、緑地のオープンスペースが多いせいか、逆に周りの街が溶け込んでいるのが印象的でした(意外に六本木って路地とか小規模建築が多いのです)。そこは1つの完結した空間である六本木ヒルズとは大きく違うところでもあります。